eGaN®FETとICの優れた特性は、受信器で使われる標準規格によらず、機器を無線充電することができる低コストの単一送信アンプのソリューションを実現できます。
エフィシエント・パワー・コンバージョン社(EPC:Efficient Power Conversion Corporation、本社:カリフォルニア州エルセグンド)は2016年6月28日、マルチモードの完全なワイヤレス・パワー充電デモ・キット「EPC9121」を製品化しました。このデモ・キットの目的は、受信ユニットで使われる任意の標準規格に対応することができるマルチモードの高効率ワイヤレス・パワー充電システム向けに、eGaN FETとICを採用したときの評価プロセスを単純化することです。
2つの標準規格、1つのソリューション
ワイヤレス・パワーが登場しましたが、その出現とともに、2つの業界標準であるワイヤレスパワーコンソーシアムの規格(Qi)とAirFuel™アライアンスの規格に対して最終製品が製品化されています。これら2つの規格は、ワイヤレス・パワー充電を達成するための2つの異なる技術に基づいています。電磁誘導技術に基づいたQi規格は、低周波(300 kHz以下)を使っていますが、 AirFuel規格は、磁気共鳴技術を使って、低周波(100 kHz~315 kHz)と高周波(6.78 MHz)の両方が要求されます。
したがって、マルチモード・ソリューション実現への要求は、いずれかの規格を使って構成された受信器に単一の送信器で電力を供給することです。EPC9121は、単一アンプのマルチモード・ソリューションを初めて搭載しています。GaNは、低周波モードおよび高周波モードの両方で高効率化を実現しています。このソリューションは、スペースも節約し、コストも削減できます。
は、単一アンプのマルチモード・ソリューションを初めて搭載しています。GaNは、低周波モードおよび高周波モードの両方で高効率化を実現しています。このソリューションは、スペースも節約し、コストも削減できます。EPC9121は、4つの部品を搭載しています。
- マルチモード可能な給電(送信器またはパワー・アンプ)基板EPC9511は、すべての無線規格と互換性があるように特別に設計されています。この基板は、高周波または低周波のいずれかで動作できます。
- AirFuelクラス2規格とQi(A6)/ PMA(Power Matters Alliance)規格の両方と互換性があるマルチモードの給電コイル(送信コイル)。
- 整流器と直流出力を備えたAirFuel規格互換のカテゴリ3の AirFuel受電コイル(受信コイル)。
- 整流器と直流出力を備え、ワイヤレスパワーコンソーシアム(Qi)規格およびPMA(現在はAirFuel)規格と互換性がある受電コイル(受信コイル)。
したがって、デモ・キットEPC9121には、マルチスタンダードのワイヤレス・パワー充電を評価し、確認するために必要なすべての部品が含まれています。
米国での参考価格と購入方法
ワイヤレス・パワー充電のデモ・システムEPC9121の単価は907.20米ドルで、米Digi-Key社のウエブで購入できます。
EPCについて
EPCは、エンハンスメント・モード窒化ガリウムに基づいたパワー・マネージメント(電源管理)・デバイスのリーダーです。EPCは、最高のシリコン・パワーMOSFETよりも何倍も優れたデバイス特性を備えたエンハンスメント・モード窒化ガリウム・オン・シリコン(eGaN)FETを初めて製品化しました。DC-DCコンバータ、 ワイヤレス・パワー伝送、 包絡線追跡、RF伝送、パワー・インバータ、リモート・センシング技術(LiDAR)、 D級オーディオ・アンプ などの用途で、パワーMOSFETを置き換えられます。
報道関係の問い合わせ先
Efficient Power Conversion Corporation:Joe Engle、310.986.0350、[email protected]
eGaNは、Efficient Power Conversion Corporation, Inc.の登録商標です。