50 W、12 V入力、60 V出力のeGaN® FETベースの昇圧型同期コンバータは、シンプルで低コストの構成で、温度上昇が小さく、ピーク効率95.3%を実現します。
EPC(Efficient Power Conversion Corporation、本社:カリフォルニア州エルセグンド)は10月19日、バック(降圧型)または逆ブースト(昇圧型)の双方向コンバータである「EPC9162」を製品化したと発表しました。このデモ・ボードは、同期コンバータ向けの100 VのEPC2052と、同期ブートストラップFET回路のEPC2038を搭載しています。
EPC9162は、デフォルトのとき、12 V入力、60 V / 50 W出力で動作するブースト・コンバータとしてプログラムされています。ただし、この基板は、48 V入力から12 V / 60 W出力へのバック・コンバータとして動作することもできます。eGaN FETの高速スイッチング速度は、スイッチング損失を大幅に削減し、より高効率な動作を可能にします。電源設計者がこの設計を簡単に複製できるようにするために、回路図、部品表(BOM)、ガーバー・ファイルなど、この基板のすべてのサポート資料がEPCのウエブサイトで入手できます。
eGaN FETのサイズが小さいにもかかわらず、12 Vから60 V / 0.85 Aへの変換のピーク効率は95.3%、軽負荷時の効率は86%で、温度上昇はわずか40°Cです。
「ノート・パソコンやモニターのLED(発光ダイオード)バックライトなど、軽負荷時の効率が重要なアプリケーションでは、eGaN FETのスイッチング損失が小さいことによって、機器の過熱を防ぐために非常に低い温度上昇で、高効率が得られます。同期ブースト構成は、パワー・システム設計者にとってシンプルで低コストのソリューションです」とCEO(最高経営責任者)のAlex Lidow(アレックス・リドウ)は述べています。
米国での参考価格と入手方法
デモ・ボードのEPC9162の単価は284.20米ドルで、米Digi-Key社のウエブサイト(https://www.digikey.com/en/supplier-centers/epc)から入手でき、即座に配送されます。
EPCについて
EPCは、エンハンスメント・モード窒化ガリウム(eGaN®)に基づいたパワー・マネージメント(電源管理)・デバイスのリーダーです。eGaN FETと集積回路は、DC-DCコンバータ、リモート・センシング技術(Lidar)、イーモビリティ向けモーター駆動モーター駆動 、ロボット、ドローン、低価格衛星などの用途で、最高のパワーMOSFETよりも何倍も高性能です。
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Efficient Power Conversion:
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