EPC2050は、パワー・システム設計者向けに、耐圧350 V、最大オン抵抗80 mΩ、ピーク電流26 Aのパワー・トランジスタを非常に小さなチップスケール・パッケージに収めています。この新しいデバイスは、マルチレベル・コンバータ、電気自動車の充電、太陽光発電用インバータ、Lidar(光による検出と距離の測定)、LED(発光ダイオード)照明に最適です。
EPC(Efficient Power Conversion Corporation、本社:カリフォルニア州エルセグンド)は4月7日、最大オン抵抗が80 mΩでパルス出力電流が26 Aの耐圧350 VのGaNトランジスタ「EPC2050」を発売したと発表しました。EPC2050の面積は、わずか1.95 mm×1.95 mmです。この小さな面積によって、同等のシリコン・ソリューションの面積の1/10でパワー・ソリューションが実現できます。
EPC2050の高速スイッチングと超小型が貢献するアプリケーションには、航空宇宙アプリケーションなどの120 Vから160 Vへ(または120 Vから160 Vへ)のDC-DC変換、医療用モーター向けの120 V~150 Vのモーター制御、DC-ACインバータ、400 V入力を12 V 、20 V、48 Vの出力に変換するトーテムポールPFC(力率補正)やDC-DCソリューションなどのマルチレベル・コンバータなどがあります。この他のアプリケーションには、急速充電器、バッテリー管理システム、電気自動車の充電、太陽光発電用インバータ、自動運転車や配送車両用の高出力Lidar、LED照明、RFスイッチ、壁に実装したソケットやD級オーディオなどの民生用や産業用の配線などがあります。
EPC2050は、交流120 Vのみのアプリケーションにも適しています。一般的な電源バス電圧は170 V〜250 Vです。これには、電動工具や壁内電源装置、シートバック・エアラインの120 Vインバータ、商用LED照明など、米国市場に固有のアプリケーションが含まれます。
「EPC2050を使うと、設計者は、大きさと性能のどちらかを選択する必要がなくなり、両方を実現でき、コストを削減できます!」とCEO(最高経営責任者)のAlex Lidow(アレックス・リドウ)は述べています。
開発基板
開発基板のEPC90121は、最大デバイス電圧350 V、最大出力電流4 A、EPC2050で構成したハーフブリッジであり、米オン・セミコンダクターのゲート・ドライバNCP51820を搭載しています。この基板の面積は2インチ×2インチ(1インチは2.54 cm)で、すべての重要な部品を搭載し、レイアウトは最適なスイッチング特性をサポートしています。
米国での参考価格と入手方法
eGaN FETのEPC2050の単価は1000個購入時で3.05米ドル、開発基板EPC90121の単価は156.25ドルです。いずれも米Digi-Key社のウエブサイト(https://www.digikey.com/en/supplier-centers/epc)から購入でき、即座に配送されます。
EPCについて
EPCは、エンハンスメント・モード窒化ガリウム(eGaN®)に基づいたパワー・マネージメント(電源管理)・デバイスのリーダーです。eGaN FETと集積回路は、DC-DCコンバータ、リモート・センシング技術(Lidar)、イーモビリティ向けモーター駆動モーター駆動 、ロボット、ドローン、低価格衛星などの用途で、最高のパワーMOSFETよりも何倍も高性能です。
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報道関係の問い合わせ先
Renee Yawger 電話:1.908.475.5702、電子メール:[email protected]
eGaNは、Efficient Power Conversion Corporation, Inc.の登録商標です。