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Efficient Power Conversion(EPC)、ワイヤレス給電のA4WP Rezence規格向けに、高効率で低コストの新しいベンチマークに貢献するeGaNパワー集積回路を製品化

Efficient Power Conversion(EPC)、ワイヤレス給電のA4WP Rezence規格向けに、高効率で低コストの新しいベンチマークに貢献するeGaNパワー集積回路を製品化

新しいeGaN®パワー集積回路である EPC2107EPC2108は、ワイヤレス給電の業界団体A4WPの規格クラス2およびクラス3準拠のソリューション向けに、ハーフブリッジとブートストラップ機能を集積化したモノリシックICです。さらに、これらの部品を素早く、簡単に評価するために、開発基板と、完全なワイヤレス・パワー(無線充電)のソリューション、すなわち送信デバイスと受信デバイスも用意しました。

エフィシエント・パワー・コンバージョン社(EPC:Efficient Power Conversion Corporation、本社:カリフォルニア州エルセグンド)は2015年7月14日、ブートストラップFET も集積したeGaNのハーフブリッジ・パワー集積回路の「EPC2107(耐圧100 V)」と「EPC2108 (60 V)」を製品化しました。ハイサイド・クランプの必要がなく、逆回復損失を生じるゲート・ドライバも不要です。eGaNパワー回路にブートストラップFETも集積したデバイスは今回が初めてです。

共振型ワイヤレス・パワー伝送の用途向けに特別に設計された今回の製品は、エンド・ユーザーの高効率システムの迅速な設計を可能にし、ワイヤレス・パワー伝送への大量採用の段階に対応するように設定されています。これらのGaNパワー集積回路は、非常に小型なチップスケール・パッケージに封止しているので、システム全体のサイズを小型化できます。今回の新しい製品を使えば、従来の3個のFETに対して1個のGaNデバイスで済むので、全体の部品点数を削減でき、コストを低減できます。

ワイヤレス・パワー規格Rezence™

ワイヤレス・パワー伝送には、いくつかの規格がありますが、ワイヤレス給電の業界団体A4WPのワイヤレス給電規格Rezenceは、エンド・ユーザー、すなわち消費者に優れた機能と特性を提供します。例えば、Rezence規格は、充電時の空間的な自由度が高いので、充電時のデバイスの位置が正確である必要がありません。充電範囲も特に優れており、真に「ドロップ・アンド・ゴー(充電したい機器を置いたままどこかへ行ってしまうこと)」の充電が可能になります。この規格では、異なる電力要件の複数の機器を同時に充電することもできます。もう1つの重要な特徴は、Rezence規格準拠のワイヤレス・パワー・システムは、キー、コイン、器具などの金属物が存在していても機器を充電できるので、自動車、小売、家庭の用途向けに理想的な選択肢になるでしょう。

要するに、Rezence規格は、人々にワイヤレス充電をもたらすための柔軟性と機能を備えており、この急に出現した市場が2020年までに156億米ドルの産業になるとみられています。

EPC社の窒化ガリウム・デバイスは、この市場で大きな役割を果たしており、2012年にワイヤレス・パワー伝送向けの最初のeGaN FETを製品化しました。EPC社は、A4WPのRezence規格準拠のパワー製品を設計することに加えて、マルチモード動作やEMI(電磁干渉)雑音規制への準拠など、ワイヤレス・パワー・システムの課題に特別に対応したワイヤレス・パワーのハンドブック「Wireless Power Handbook」を発行しています。

EPC社の新製品と特徴

2個のeGaN®パワーFETをパワー集積回路にすることによって、デバイス間の相互接続のインダクタンスやプリント回路基板に必要だったデバイス間の間隔が排除できます。この集積化された単一のパワー部品によって、ワイヤレス・パワー・システムの設計者は、最終製品に対する組み立てコストを削減できると同時に、効率(特に高周波で)と電力密度を両方とも高めることができます。

型番 耐圧
VDS
オン抵抗RDS(on)
(標準値)
QOSS
(標準値)
    Q1制御用FET Q2同期整流用F