ヒートシンクが不要な 180 Wの小型 GaNバック・コンバータ ―― USB PD規格、ノート・パソコン、ポータブル電源の各用途に最適です。
エンハンスメント・モード窒化ガリウム(eGaN®)のパワー・デバイスの世界的リーダーであるEPC(Efficient Power Conversion Corporation、本社:カリフォルニア州エルセグンド)は6月24日、小型で熱効率に優れた2相同期整流型バック(降圧)・コンバータにおけるeGaN FETの利点を実証するために設計した高性能評価基板「EPC91109」を製品化したと発表しました。EPC91109は、最大180 WのUSB Power Delivery(USB-PD 3.1)規格の用途を対象としており、ノート・パソコン、携帯機器、バッテリー駆動システムなど、スペースと電力に制約のある設計向けに最適化されています。
EPC91109は、定格50 Vの4個のGaN FET(EPC2057)と、米アナログ・デバイセズの2相バック・コントローラLTC7890を組み合わせて、入力電圧範囲20 V~36 Vから12 V、16 V、20 Vの出力電圧を供給できます。2相インタリーブ・モードでは、最大14.3 Aの出力電流をサポートし、36 V電源からの12 V出力で180 WのUSB-PD規格の電力包絡線に完全に適合します。
「EPC91109は、USB PD規格に対してGaNの電力密度と効率性を示しています。全電力時でも、ヒートシンクやエアフローを必要としない小型で丈夫なプラットフォームです」とCEO(最高経営責任者)のAlex Lidow(アレックス・リドウ)は述べています。
評価基板EPC91109の主な特徴:
- 2相または単相のデュアル出力モードで動作するように設定可能
- 最大出力180 W(12 V、14.3 A)
- 超小型パワー段:24 mm×24 mm
- 高さ3 mmの低背コイル
- ヒートシンクや強制空冷は不要
- 軽負荷モードとデッドタイムが設定可能
- 標準動作条件下でのピーク効率98%以上
EPC91109は、EPCの最新世代のGaN FETとアナログ・デバイセズの高度なコントローラを組み合わせて、シリコン・ベースの代替品よりも性能が優れ、より小型で高速、かつ発熱の少ないコンバータを製造する方法を実証しています。
詳細な技術仕様、回路図、およびサンプルのリクエストについては、EPC91109 の製品ページをご覧ください。
米国での参考価格と入手方法
リファレンス・デザイン基板EPC91109の単価は317.09米ドルです。
EPC2057の単価は、2500個リールでの購入時に0.657ドルです。
ファレンス・デザイン基板とデバイスは、米Digi-Key社のウエブサイト(https://www.digikey.jp/en/supplier-centers/epc)から注文でき、即座に配送されます。
EPCについて
EPCは、エンハンスメント・モード窒化ガリウム(eGaN®)に基づいたパワー・マネージメント(電源管理)・デバイスのリーダーです。eGaN FETと集積回路は、DC-DCコンバータ、 リモート・センシング技術(Lidar)、イーモビリティ向けモーター駆動、ロボット、ドローン、低価格衛星 などの用途で、最高のパワーMOSFETよりも何倍も高性能です。
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報道関係の問い合わせ先
Renee Yawger 電話:1.908.475.5702、電子メール:[email protected]
eGaNは、Efficient Power Conversion Corporation, Inc.の登録商標です。